【食べ合わせの豆知識】あの組み合わせには訳があった!
私たちは何も考えずに普段から当たり前のように、いろんな食べ合わせを行っています。
・ごはんにお味噌汁
・焼き魚に大根おろし
・とんかつにキャベツの千切り
・カレーにらっきょう
・カプレーゼにオリーブオイル
・野菜炒めに春雨
・小松菜と油揚げの煮びだし
これらの食べ合わせには実はきちんとした理由があったんです。
そこで、今回は上記の7つの食べ合わせの豆知識をお届けし、今後の食の習慣へ活かして頂ければと思います。
食べ合わせ1、ごはんにお味噌汁
必須アミノ酸をご存知でしょうか?体内では合成されず、必ず食物から補給しなければならないアミノ酸のことです。
そして、ごはんとお味噌汁を組み合わせることで、この必須アミノ酸をきちんと摂ることができるんです。ごはんだけでは一部の必須アミノ酸が不足します。味噌汁の具に豆腐や油揚げを入れることで、すべての必須アミノ酸が摂れるようになるのです。
ごはんと味噌汁は、効率の良い必須アミノ酸を摂るための必然的な食べ合わせだったのです。
食べ合わせ2、焼き魚に大根おろし
よく焼き魚に使用するサバ・さんま・イワシなどの青背魚は、DHA、EPA、不飽和脂肪酸が多く含まれていて、皮の部分にも亜鉛や鉄といったミネラルが豊富に含まれています。栄養価が高い魚は、脂肪文も多く、油っぽくなってしまいます。
そこで、魚をサッパリとさせるために使われるのが大根おろしです。さらに、大根は魚の生臭みも取ってくれます。大根おろしを好きになれば、より魚を美味しく味わうことができるようになるんです。
食べ合わせ3、とんかつにキャベツの千切り
とんかつにキャベツの千切りという食べ合わせは、定食屋の気まぐれではありません。とんかつに添えられるキャベツは、口の中をさっぱりとさせ、キャベツに含まれるキャベジンが胃の粘膜の修復に一役買います。油っぽいとんかつを胃もたれせずに美味しく食べられるのは、キャベツのおかげなのです。
キャベツの千切りは見た目よりも量が少ないため、ボリューム感を安価に出せる利点もあります。キャベツを食べることで胃腸の働きが良くなることを知っていれば、キャベツの千切りの量が少なくても、良いプラシーボ効果を得られそうですよね。
食べ合わせ4、カレーにらっきょう
お米に多く含まれる糖質をエネルギーに変えるためには、ビタミンB1が必要になります。ビタミンB1不足は、倦怠感、食欲減退を招きますが、らっきょうには、ビタミンB1を効率よく利用する手助けをするアリシンという豊富に含まれています。
じゃあ、ビタミンB1はどう摂ればいいかというと、豚肉に豊富に含まれています。そう考えると、ポークカレーにらっきょうという食べ合わせが栄養を考えるとオススメになります。
食べ合わせ5、カプレーゼにオリーブオイル
カプレーゼで使うトマトには、βカロテンやリコピンが豊富に含まれています。そして、βカロテンやリコピンは油と一緒に摂取することで吸収が促進されます。だからこそ、オリーブオイルが最適なんです。
特にβカロテンは油と摂取すれば、約7倍に吸収率が高まると言われています。速水もこみちさんのようなオリーブオイルの掛け過ぎは注意が必要です。エクストラバージンオイルだと、さらに良いと言われています。
食べ合わせ6、野菜炒めに春雨
野菜炒めは炒めることで水分が外に出てしまいますが、その水分にはビタミンや旨味がたくさん含まれているため、逃さなければ、より美味しく栄養にも良い野菜炒めが出来上がります。
そこで、春雨を使うことで、野菜の解け出た旨味や栄養分を春雨が吸収してくれます。ということは、ある程度野菜を炒めてから、春雨を加えることが調理のコツになります。
食べ合わせ7、小松菜と油揚げの煮びだし
小松菜は70g摂取すれば、牛乳100ml相当分のカルシウムが摂取できます。せっかく摂ったカルシウムですが、きちんと吸収を促進させるには、大豆食品と一緒に摂るのが良いとされています。
そこで、小松菜に油揚げという食べ合わせがぴったりくるんです。油揚げは小松菜同様にカルシウムと鉄が豊富です。さらにカプレーゼでも登場したβカロテンを多く含む小松菜は、油と組み合わせると吸収率が7倍。なので、油揚げがいいんです。
最後に
以上、食べ合わせの豆知識についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?定番の食べ合わせの裏には、栄養面、旨味面での相性が計算されていたということです。
今後、定番の組み合わせで料理をする際は、その食べ合わせが定番となっているのかを調べてみると、より素敵な料理を作れるようになります。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。