覚えておきたいフレンチの正しい7つのマナー
日本の場合、食のマナーに徹するのではなく、本人が食べたいように食べるという風土がありますが、格式のあるレストランなどに行く際は、マナースタイルを行く場所に合わせられると、どんな場所でも自信を持ってその場を過ごすことができます。
そこで、今回はフレンチを味わう時のマナーについて、お伝えしていきたいと思います。
1、乾杯でワイングラスをコツンと会わせない
宮中晩餐会などの公式のお酒の席では、ワインをグラスに合わせるのはマナー違反です。日本では、乾杯はグラスをコツンと合わせることが心地良いマナーと思っている方も多いため、周囲の様子を見ながら、カジュアルにグラスを合わせている場合は、それに合わせるのがベストです。
しかし、マナーは本来店へのメッセージです。二人きりでレストランなどに行った際は、グラスを高く上げ合うぐらいの乾杯に留めておきましょう。
2、ナプキンを椅子に置いて中座を知らせる
ナプキンが椅子に置いてあるという事は、今、席を外しましたということを意図的に伝えていることをお店側は感じ取ってくれます。中座だと分かれば、料理を出すタイミングを店側は考慮できるため、良いマナーとして喜ばれます。
3、ナイフとフォークは肘を立てずに、人差し指を軽く添えて持つ
ナイフとフォークは皿に対して水平になるように持ちましょう。水平に持つことで、切りやすく、持っている姿も美しく映ります。人差し指を軽く上から押さえているように添えて握るとさらに良いです。
4、グラスを持つ時はナイフとフォークは皿の上にハの字にして置く
料理を食べるのをいったん止めて、ワインを飲んだり、口を拭いたりする際は、ナイフとフォークは皿の上にハの字にして置くようにしましょう。
4、食べ終わった時は、ナイフとフォークをやや斜めに揃える
食べ終わった際に、ナイフとフォークをやや斜めにして揃えて置くことで、レストラン側に食べ終わったことが伝わり、食器を取りに来てくれます。
5、パンのおかわりは言語道断、メインと同時に食べ終える
パンは本来はメインディッシュの口直しの役割で添えられています。どんどんお代わりするのはまったくマナー違反で、メインと同時に食べ終わるようにするのが正しいマナーです。
6、バターはパンに塗るのではなく、少し付けるようにする
バター皿が共有であれば、使う分だけのバターを自分の皿に取って、バターをちょことんと付けるようにしましょう。べたべたと塗られている姿は美しくないため、ちょこtんと付けることが望ましいとされています。
7、フィンガーボウルは必ず右手から使う
フィンガーボウルは、食事中に卓上で指先を洗うための道具です。「この料理は手を使って食べても大丈夫です」という店側のメッセージが込められています。使う際は、片手ずつ、指先だけを洗ってナプキンで拭くようにしましょう。
欧米では右が上位になるため、右手を先に洗うのが正しいマナーになります。
最後に
以上、覚えておきたいフレンチの正しい7つのマナーについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?知っておくだけで、その場で安心して居られるようになります。
日本では「お客様は神様」という感覚を客自身が持っていて、もてなされることに慣れているため、店側へ正しいマナーで良いメッセージを伝えるという習慣はあまりないかもおしれません。だからこそ、フレンチのレストランへ行った際は、知らぬ間に印象を損ねる行動をしてしまう可能性が高くなります。
ぜひ、1つずつマナーを覚えて、誠意を持った態度でフレンチに接していけるようにしていきましょう。