すぐ分かる「ピエモンテ」!ワインでよく聞く「ピエモンテ」って何?
ピエモンテ?なんか響きだけは聞いたことあるけど、そういえば、「ピエモンテ」ってなんのことだろう?
今日はそんな方のために、ピエモンテの知識を分かりやすくまとめてみました。
ピエモンテはイタリアにある州です
ピエモンテはイタリアの州。そして、州都はあのトリノです。
トリノはイタリア第四の都市になっています。
日本で言えば、福岡市や仙台市といったところでしょうか。
2006年に開かれたトリノオリンピック、名前は知っていても、開催国がイタリアだとピンと来ない方もいるんのではないでしょうか?
ピエモテンはイタリアの州なんです。
ピエモンテは「山の足」を意味します
イタリアの最北西に位置するピエモンテ。「ピエモンテ=山の足」、それは、「アルプス山のふもと」を意味します。アルプスは山に雪が掛かっているようなイメージを持つ人もいるのではないでしょうか?
そのイメージ通り、ピエモンテは冷涼で寒暖差が大きい地域になります。
国境に接するピエモンテは、隣接するフランス人的気質の影響を受けているのか、生真面目な住民性であることも特徴の1つです。職人肌なワインが生まれそうですよね。実際にピエモンテのワインは真面目で硬派なワインとして知られています。
ピエモンテは高級イタリアワインの生産地です
ピエモンテはトスカーナと並んで、高級イタリアワインの主産地です。高級ワインのブドウには、
・最上の黒ブドウ品種のネッビオーロ
・よく栽培されるバルベーラ
が有名です。
ネッビオーロではバローロ、バルバレスコ。バルベーラでは、バルベーラ・ダルバ、バルベーラ・ダスティといったワインがあります。
ピエモンテはワインの王様と女王の産地です
先ほど高級ワインで挙げたバローロは、「イタリアワインの王」、バルバレスコは「イタリアワインの女王」と称されています。バルバレスコの方が軽快さがあるため、女王の名前が付いています。先ほども述べましたが、両者には最上の黒ブドウ品種のネッビオーロが使われています。
ネッビオーロはピエモンテ中央部のランゲ地域で作られています。
イタリアの甘口代表ワインのアスティが有名です
アイスティーじゃなくアスティです。アスティは低アルコールでソフトなマスカットの香りの甘口スパークリング白ワインです。控えめな発泡性に仕上げたスパークリングワインのアスティ・スプマンテとより風味が豊かで微発泡なモスカート・ディ・アスティがあります。
ピエモンテはチーズに最も合う赤ワインが生産されている
ピエモンテの北部のスイスに近い生産地区はガッティーナーラやゲンメが有名です。最上の黒ブドウ品種のネッビオーロを主に赤ワインを造ります。特にゲンメではゴルゴンゾーラの生産が盛んなために、ゲンメのワインは自然とチーズとのマリアージュが抜群になるように造られます。その結果、ピエモンテのゲンメワインは、チーズに最も合うワインと評されているのです。
ピエモンテの白ワインでよく知られているのは、
・コルテルーゼ種辛口のカーヴィ
・アルネイス種のロエロ・アルネイス
になります。カーヴィは、さっぱりした味わいで魚介類に抜群なワインです。ロエロ・アルネイスは、洋梨のような果実味と花やハーブのような香りを持っていて、生野菜をニンニクとアンチョビ入りの熱いオリーブオイルに浸して食べるバーニャ・カウダには、よく合うとワインと言われています。
ピエモンテは「白トリュフ」の名産地です
ピエモンテと言えば、ワイン以外にも、白トリュフの名産地として有名です。白トリュフを贅沢に使ったパスタ、リゾット、チーズ・フォンデュなど、ワインとのマリアージュに抜群な料理を美味しく味わうことができます。
最後に
以上、ピエモテンについて分かりやすくまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?イタリアの北西に位置するピエモンテは、ワインの王と女王があり、甘口ワインの代表があり、チーズに最も合うワインがあり、ワインと密接な地域であることが分かりましたね。
ピエモンテの語源は山のふもと、アルプス山脈のふもとということから、イタリアの北西というイメージも今後思い出しやすくなると思います。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。