ワインを美味しく飲むための「温度」をワイン種類別で解説!
ワインの味は温度によってかなり異なります。温度も味の一部とはよく言ったものです。
ワインの温度は「保存」と「賞味」の2つのポイントを見る必要があります。
保存温度は一般的に12~15℃が良いとされています。で、これはあくまで保存温度です。
賞味温度、つまり、美味しく飲むための飲む時の温度はワインによって異なってきます。
レストランでは、ワインのオーダーが入ると、ワインセラーで最適に保存されていた温度から、最適な飲み頃の温度になるように調整します。
冷やす場合は氷を入れたワインクーラーにボトルを入れます。温度を上げる場合は、20℃以上の室内に置いて適温になるのを待ちます。
氷水でワインを冷やした際の温度変化
18℃の常温でワインを保存していた場合、氷水でワインを冷やすとどのくらい温度が下がるのか、この点を理解していれば、ワインを最低に冷やすことができるようになります。
・3分で14℃
・5分で12℃
・8分で10℃
・15分で7℃
かなり冷え方が変わりますよね。これは、氷水をワインボトルが肩まで浸るように沈めた場合です。そして、ワインの飲み頃温度は…
・フルボディ高級赤=18~20℃
・フルボディ赤=15~20℃
・ライトボディ芳醇高級赤=16~18℃
・ライトボディ赤=12~15℃
・フルボディ高級白=10~15℃
・高級スパークリング=8~13℃
・辛口ロゼ=7~10℃
・カジュアル辛口白=6~12℃
・カジュアルスパークリング=6~8℃
・甘口白=6~8℃
・甘口ロゼワ=6~8℃
になります。飲み頃温度が本当にバラバラですよね。
フルボディ高級赤=飲み頃温度18~20℃
ボルドー産、ボルドータイプの高級ワインは18~20℃で豊かな渋味が活かされます。
フルボディ赤=飲み頃温度15℃~20℃
渋味や果実味など各味の要素が強い重めのワインは、他のワインよりも高めの温度になります。キンキンに冷やすと、魅力が死んじゃいます。
ライトボディ芳醇高級赤飲み頃温度=16~18℃
ブルゴーニュ産ピノ・ノワールのように軽やかに感じながらもしっかりとした高級ワインは、16~18℃、重めの高級ワインよりもやや温度が低くなります。
ライトボディ赤飲み頃温度=12~15℃
渋味が強すぎない軽めの赤ワインは低温がベーシック。お手頃値段の赤を高めで飲むと、複雑さが欠けていて、特定の味だけが強くなってしまいます。有名な早飲みワイン、ボジョレー・ヌーヴォーは12~15℃が最適です。
フルボディ高級白飲み頃温度=10~15℃
白ワインは高級であればあるほど、高め。温度を高めにすることで、芳醇な香りを楽しめます。価格が3000円を超えるものは、高めに設定していきましょう。
高級スパークリング飲み頃温度=8~13℃
シャンパンのような高級スパークリングワインは、やや高めにすることで香りや飲んだ後の余韻を楽しむことができます。
辛口ロゼ飲み頃温度=7~10℃
ロゼワインは料理の良い香りを他のしてくれる働きがありますが、カジュアルなタイプが多いため、7~10℃が良いです。
カジュアル辛口白飲み頃温度=6~12℃
お手頃な辛口白ワインは温度が高すぎると、そのお手頃感ゆえの雑味が目立ちます。しっかり冷やして、飲み頃は6~12℃にして、フレッシュ感を味わえるようにしましょう。
カジュアルスパークリング飲み頃温度=6~8℃
カジュアルなスパークリングワインはキンキンに冷やして良いでしょう。冷やせば冷やすほど、味は爽やかになります。泡を長持ちさせることを考えても、6~8℃が飲み頃の温度になります。
甘口白飲み頃温度=6~8℃
甘口ワインは冷やして、甘味を調整すると良いです。冷やすと甘味が抑えられ、酸味などが目立ちます。
甘口ロゼワ飲み頃温度=6~8℃
甘口ロゼワインは温度が高くなると、甘さが目立ち甘ったるくなってしまうため、飲み頃の温度は6~8℃と低めにしましょう。
最後に
以上、ワインを美味しく飲むための「温度」をワイン種類別で解説してきました。
高級なワインほど味が多彩で複雑になるため、温度も高め。お手頃なワインほど、温度を上げると、1つの味が目立ちすぎるため、低く飲む。温度を下げれば、気泡が持続し、甘さも抑えられる。
温度とワインの共通点も見えてきまと思います。ぜひ、ワインを誰かに振る舞う際は、今回の記事も参考にしてみて下さい。