ワインはなぜ難しい?ワインが難しく感じる理由とワインに馴染みやすくなる方法
なぜ私たちはワインになると難しく感じてしまうのか?
ワインを目にすると、私たちは「分かる」「分からない」という感情を無意識に抱いてしまいます。ビールを飲もうとするときには、おそらく、その味を楽しむことに集中できているはずです。
ワインはワインに関する知識を有さなければ、ワインについて思う存分楽しんではいけないという罪悪感がどこかにあるようにも思えます。それはレストランのワインリストをを見た際に、知らない銘柄の名前がずらっーと、並んでいますよね。本来なら楽しんで選べば良いはずなのに、「知らぬは恥」という感情から、ワインに対して身構えて、結局は小難しさと息苦しさを感じ、ワイン自体が取っつきにくい存在になっているとも言えます。
ワインは「お高さ」がキャッチーさを置き去りにする
星の数ほどあるかもしれない料理の種類。おそらく、世界中の料理について私たちはほとんど知りません。でも、料理に対して、私たちは良く分からないという認識で、ワインのように接しているわけではないと思います。
プロじゃなくても、主婦の方でも、どんどん料理にのめり込んで、自然に腕を上げることができます。
つまり、日本人が自国で料理を楽しむのは、日本語を流ちょうに喋るようなものです。日本で普段からコミュニケーションを取って、日本語のスキルを自然に高めながら、日本でのコミュニケーションで人生を謳歌する。
一方、日本人が自国でワインを楽しもうとするのは、英語を流ちょうに喋ろうとするようなものです。馴染みもない、仕組みも文法も単語もまったく違う言語に最初は混乱を強いられることは間違いありません。すると、英語を楽しもうとしても、学問的なイメージを拭えずに、人によっては難しく感じてしまう。
実際にワインは口で飲むだけでなく、頭で飲めるようになると、味が美味しくなると言われています。
ワインは難しくても、自分の知識レベルで楽しんでいい
英語が全く話せなくても、ボディーランゲージを駆使しして、英語を楽しんでいる方もいます。自分の現状にフィットさせて、背伸びし過ぎないことが、ワインの難しさを拭う一番の秘訣と言えます。
ワインについてまったく分からないのであれば、ワンコインのワインを飲み比べてみるのも良いでしょう。例えば、良く行くコンビニやスーパーのワンコンワインから、自分が美味しいと思うベスト5の赤ワインを決める。
ベスト5を決める中で、十数本の赤ワインを飲み比べていきますよね。自分の舌が好むワインの共通点が分かるようになれば、友達に「自分は渋めの味わいが好きだけど、そいううワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンというブドウが多いんだ」と分かれば、知を1つ積み上げたことになります。
すると、ピノ・ノワールのワインを飲んだ際に、「こっちはワインの渋味が苦手な女性に勧めるのは良さそう!」と思うようになるかもしれません。
ワインだけは難しくても、料理との組み合わせなら、よりワインを深く理解できる
ワインだけに詳しくなろうとすると、同じ産地でも、細かい地域で味が異なったり、当たり年と外れ年があったり、注ぐグラスの種類によって味が変わったり、ワインショップの保存方法など、複合的な側面からの知識を一気に浴びることになります。
これが一番、ワインを難しくしているわけです。そこで、ワインがなるべく難しいと感じないようになるには、料理との組み合わせを楽しむということです。
MELLOWでも、ワインと料理の組み合わせについては、普段食する和食や定食やコンビニのチルド品やスナック菓子などの相性を記事にしています。何もワインに合う料理はフレンチやイタリアンだけじゃありません。
自分の日常で食べる料理をワインと組み合わせることで、ワインも日常的な存在になっていきます。もしも、大好物な料理がワインと思いのほか相性抜群だったら、ワインに一気に愛着が出るはずです。
ぜひ、ワインが難しいと感じていた方は、ワインは日常的にキャッチャーな存在に落とし込んで、自分なりに向き合うところから始めてみて下さい。