日本製のワインってぶっちゃけどうなの?北は北海道、南は宮崎まで、都道府県別ワインの特徴について
ワインと言えば、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリア、アメリカなど、外国のイメージがありますよね?
もちろん、ワインの文化は諸外国から入ってきたのものです。
参考:日本でワインを最初に飲んだ有名人は織田信長!?持ち込んだのはあの歴史的宣教師フランシスザビエルだった!?
しかし、現在は多くの日本製ワインが販売され、日本のワインも賑わいを見せています。
そこで、今回は、日本製ワインの特徴を都道府県別に説明していきたいと思います。
北海道
北海道と言えば、富良野のぶどうが有名ですよね。
北海道では明治時代にワイン造りが始まったと言われ、1960年代には北海道の池田町の町長が町おこしでワインを起用し、国内で有名な「十勝ワイン」が生まれました。
梅雨や台風の影響が少ない北海道の夏は、湿度が低く、昼夜の寒暖差が激しいのが特徴で、ヨーロッパ系ぶどうの栽培にとって最適な条件が整っています。
岩手県
地産池消されることが多い岩手県産のワインですが、国内ワインコンクールで入賞を果たすなど、レベルの高いワインが味わえます。
また、岩手県産のぶどうを使ったワインがオーストリア・ウィーン国際ワインコンクール2015受賞。
岩手県は日本の隠れたワイン名産地と言えます。
山形県
山形県と言えば、さくらんぼのイメージがありますが、山ブドウを原料に使ったり、旧国道のトンネルを利用してワイナリーにしたりと、個性溢れるワイナリーがあり、ワインも盛んです。
山形県産認証ワインという独自の認定を設け、品質審査基準を満たした県内産のブドウ100%産のワインを優良認定しています。
山梨県
日本でブドウの王様と言えば、山梨県ですよね。
山梨県は日本のワインの発祥の地と言われ、先ほど紹介した北海道よりも、ワインの歴史が半世紀ほど古く、日本のワインをけん引し続けています。
ワイナリーの会社も多く、国内の3割のワインを生産しています。
山梨の甲州ワインは海外での評価も高く、2010年には、日本固有のぶどうとして初めて国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV)に品種登録されました。
ワインラベルに「Koshu」と記載してEUへ輸出することが可能となっています。
新潟県
「日本のワインの父」、「ブドウの父」と言われる川上善兵衛が作ったワイナリーがあることで有名な新潟県。
川上善兵衛は、発酵時の高温のため醸造に失敗したのを、上越地方の雪による冷却という独創的な方法を試みてワイン作りを成功させたり、虫害や多湿に強い日本初の醸造用品種マスカット・ベーリーAを開発したり、日本のワインを語るうえでは欠かせない存在です。
長野県
長野県はブドウ栽培に適した自然条件があり、新しいワイナリーやブドウ園が数多く存在します。
ワイン好きの国内旅行などにはオススメです。信州産ワインのブランド力を高めるため、ワイン用ぶどうの栽培振興、醸造技術支援、観光資源としての活用などについて、「信州ワインブランド化構想研究会」を設置したり、長野県を中心に信州はワインについてかなり力を入れて取り組んでいます。
大阪府
意外かもしれませんが、大阪はブドウ栽培が実は盛んで、その歴史は明治時代にさかのぼります。
大阪府のブドウの栽培面積は昭和初期に1000ヘクタール近くになり、山梨県を抜き全国1位だったとの資料もあるほどです。
大阪ワイナリー協会もあり、地元で育てられたワインで様々な浪速のワインが楽しめます。
岡山県
岡山県と言えば、イチゴ、メロン、梨、柿、マンゴーなどフルーツ大国ですが、温暖な瀬戸内式気候と果物栽培の技術の高さから、ブドウに関しても高品質なものを生産することができ、それが良いワイン造りへ繋がっています。
甘美で高貴かつ爽やかな香りのマスカットのワインと、黒く小さな果粒にポリフェノールをたっぷり含んだ野性味あふれる山ぶどうのワインが特におすすめです。
宮崎県
宮崎と言えば、マンゴーを中心に農業が盛んで、さらには酒造も盛んです。
ブドウの生産量も多く、「都農ワイン」「綾ワイン」は県内では有名で、観光地としてワインの試飲などが楽しめるような場所があります。
国内ワインコンテストで金賞を受賞したり、世界でも高い評価を受けています。
最後に
以上、日本のワインについて地方別にご紹介してきましたがいかがでしょうか?
日本の食文化は世界的に見ても発達していて、ものづくりという観点で見ても、日本の技術はメイド・イン・ジャパンとして世界から高い評価を受けているのは言うまでもありませんよね。
ですから、それはワイン造りについても同じです。
これから、日本のワインがますます世界で活躍していくかもしれません。
日本のワインに注目する際は、この記事を参考にしてみて下さい。