ノンアルコールワインを楽しむ皆様に。

   
2025/8/12 posted

【6選】ベルギービールの主要スタイルを徹底解説!

   

  ベルギービール

 

ビール大国として知られるベルギー。
日本の約1/12、四国の約1.6倍程度という小さな国土ながら、国内には約430のブリュワリーがあり、1600銘柄以上のビールが造られているといわれます。

ベルギービールの最大の魅力は、味わいや色合いのバラエティが非常に豊かであること。その多様で奥深いビール文化は、2016年にユネスコの世界無形文化遺産にも登録されたほどで、まさに、ベルギーを象徴する存在となっています。

今回は、数あるベルギービールの中でも、代表的なスタイルをいくつかご紹介します。

【目次】

なぜベルギービールにはいろいろな種類があるの?
1.ベルギービールを代表する飲みやすさ!ホワイトビール
2.修道院生まれの伝統ベルギービール:トラピストとアビイビール
3.ランビック – 自然の力が育む、唯一無二のベルギービール
4.レッドエール ─ 赤ワインを思わせるサワーエール
5.セゾンビール ─ 農家の知恵から生まれた一杯
6.ゴールデンエール(ブロンドエール)─華やかさと飲みやすさを兼ね備えた万能エールビール
まとめ──ベルギービール、その奥深き世界へようこそ

なぜベルギービールにはいろいろな種類があるの?

ベルギービールに多様な種類が存在する理由は、歴史的にビールの原材料に厳しい制限がなかったからです。

一般的に、ビールは大麦とホップで作られるものというイメージがありますが、実はこの常識が定着したのは、1516年にドイツ・バイエルンで施行された「ビール純粋令」がきっかけです。この法律では、ビールの原料を大麦麦芽、ホップ、酵母、水に限定し、それ以外の使用を禁止しました。

それ以前のヨーロッパでは、ビール造りに多様な穀物や、グルートと呼ばれるハーブの混合物、スパイス、果実などが使われており、品質には大きなばらつきがありました。「ビール純粋令」は、粗悪なビールを排除するとともに、食料として重要な小麦やライ麦がビールに使われるのを防ぐために定められたものです。

一方、ベルギーではこのような制限が設けられなかったため、自由な発想で原材料を選ぶことができました。穀物だけでなく、ハーブやスパイス、果物なども積極的に取り入れ、個性豊かなスタイルのビールが数多く生まれたのです。

1. ベルギービールを代表する飲みやすさ!ホワイトビール

ここからは、ベルギービールの代表的なスタイルをご紹介していきましょう。

最初に取り上げるのは、ホワイトビール。
ベルギービールといえば、ほのかに白く濁った『ベルジャンホワイト』を思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。

ホワイトビールは、大麦麦芽とホップに加え、小麦を使用して造られます。副原料として使われるのは、オレンジピールとコリアンダー。小麦に含まれる「グルテン」の影響で泡もちが良く、口当たりはまろやかです。

柑橘系のフルーティーな香りに加え、スパイス由来のピリッとした風味、そしてヨーグルトのような酸味が感じられるのも特徴。苦みが少ないため、ビールが苦手な方でもジュースのような感覚で楽しめる飲みやすさがあります。

その歴史は古く、15世紀頃にはベルギー中央部のヒューガルデン村を中心に醸造されていたといわれています。飲みやすく親しまれたホワイトビールは、当時30以上の醸造所が存在し、村で収穫された小麦の半分がビールに使われるほどの人気を誇っていました。

しかし、19世紀にチェコで誕生した「ピルスナー」が世界的に台頭し、さらに二度の世界大戦の影響も重なり、1957年にはホワイトビールの醸造所は一度すべて姿を消してしまいます。

その後、ピエール・セリスという人物がホワイトビールの伝統を復活させ、現在ではベルギーを代表するスタイルのひとつとして、世界中で親しまれています。

ホワイトビールは上面発酵のエールタイプ。冷やしすぎず、7~10度くらいの温度で楽しむのがおすすめです。
グラスは、飲み口のすぼまったチューリップグラスを使うと、香りを存分に堪能できますよ。
お料理と合わせるなら、カルパッチョやマリネなどの酸味のある魚介の前菜や、白身魚のソテー、ベルギー名物のムール貝のビール蒸しなどが好相性。パクチーを使ったアジアン料理との相性も抜群です。

2. 修道院生まれの伝統ベルギービール:トラピストとアビイビール

ベルギービールを語るうえで欠かせない存在が、「トラピストビール」です。
「修道院ビール」とも呼ばれるこのジャンルですが、実は修道院で造られたビールすべてが“トラピスト”を名乗れるわけではありません。

トラピストビールとして認められるには、カトリック教会の「厳律シトー会(トラピスト会)」に属する修道院で、以下の3つの条件を満たす必要があります。

  • 醸造所が修道院の敷地内にあること

  • 修道士が直接製造に関わる、またはその監督下で醸造されていること

  • 売上は修道院の維持・運営のために使われ、残りは慈善活動に充てられること

これらの条件をクリアしたビールには、「ATP(Authentic Trappist Product)」という六角形の認証ラベルを表示することが許されます。

2025年現在、ATPラベルが認められているトラピストビールは世界で8銘柄。そのうちシメイ(Chimay)、オルヴァル(Orval)、ロシュフォール(Rochefort)、ウェストマール(Westmalle)、ウェストフレテレン(Westvleteren)の5銘柄がベルギーに存在しています。いずれも世界中に熱烈なファンを持つ銘柄です。
ちなみに、最も早く市販されたトラピストビールは、1862年にベルギーのスクールモン修道院で誕生したシメイ。現在でも生産量・人気ともにトップクラスを誇る、トラピストの代表格です。

また、トラピストビールには、原材料や醸造法の縛りがないため、醸造所ごとに多彩な味わいが楽しめるのも魅力です。

共通点としては、上面発酵のエールビールであること、そして瓶内二次発酵を行うことが挙げられます。瓶の中で生きた酵母が発酵・熟成を続けており、同じ銘柄でも、熟成度やボトルのサイズによって風味が変化するのです。
特に、アルコール度数が高いビールは、適切な環境で保管すれば数年単位の長期熟成も可能で、ヴィンテージのような楽しみ方もできます。

一方、トラピスト会に属さない修道院がレシピを提供し、民間の醸造所で造られたビールは「アビイビール(アベイビール)」と呼ばれます。こちらも修道院ビールにルーツを持ちつつ、トラピストとは別のカテゴリーとして分類されています。

トラピストビールを楽しむなら、ぜひ“聖杯”を思わせるゴブレット型のグラスで。豊かな香りと濃密な泡が広がり、特別な一杯をより一層引き立ててくれます。
飲み頃温度はやや高めの8~12℃くらいがおすすめ。熟成による複雑な味わいがしっかりと感じられます。なお、色が黒っぽいものほど、温度を高くしたほうが美味しさが感じられますよ。

合わせる料理には、濃厚なソースの肉料理や熟成チーズが相性抜群。さらに、同じベルギー生まれの高品質なチョコレートとも見事に調和し、贅沢なマリアージュを楽しめます。

✅トラピストビールが気になった方は、ぜひこちらもご覧ください。
ベルギービールといえばコレ!トラピストビールを飲んでみよう

3.ランビック – 自然の力が育む、唯一無二のベルギービール

個性豊かなベルギービールの中でも、特に個性的なのがランビック。
野生酵母による自然発酵という、伝統的かつ稀少な製法で造られるこのビールは、ビールの原型ともいえる存在です。

ランビックが生まれるのは、ブリュッセルの南西にあるパヨッテンラント地域。
この地域にはゼンネ川が流れており、その渓谷に自生する86種類以上の野生酵母やバクテリアが、ランビック特有の風味を生み出す鍵となっています。

製法もユニークです。麦芽と未発芽小麦を煮出して麦汁をつくり、熟成され苦味の抜けた古いホップを加えてさらに煮沸。その後、浅い冷却槽で一晩空冷し、大気中の野生酵母と自然に接触させます。
その麦汁は木樽で数か月発酵させたのち、3年間熟成されて、原酒の「ピュア・ランビック」が完成します。

ランピックの原酒は強い酸味と、馬小屋やたくあんを思わせるような独特の香りをもち、無炭酸であることも特徴。クセが強く、そのまま飲むには難易度が高いため、さまざまなスタイルへとブレンドされるのが一般的です。
たとえば、

グーズ:1~3年熟成のランビックをブレンドし、瓶内二次発酵させたもの。複雑で奥深い味わいが魅力です。

ファロ:ランビックに若いビールとブラウンシュガーを加えて甘さを加えた、飲みやすいスタイル。

クリーク(フルーツランビック):チェリーなどの果実を加えたランビック。20世紀初頭に登場し、酸味と果実の甘みが調和した爽やかな飲み口で人気に火が付きました。

などです。
特にクリークは、ピルスナーの台頭で衰退しかけたランビックの復活を支えた立役者。今では「ランビック=クリーク」とイメージする人も多く、ビールの苦みが苦手な方にも親しみやすい甘みのある爽やかな味わいは、ベルギービールへの入門としてオススメですよ!

✅ランビックが気になった方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
これを知らずしてベルギービールは語れない!ランビックのお話

 

4.レッドエール ─ 赤ワインを思わせるサワーエール

ベルギー北部、オランダ語を話すフランダース地方の西部で伝統的に作られている伝統のビールが「レッドエール」。酸味のある個性的なエールビールです。

赤みを帯びた色合いは、赤大麦麦芽によるもの。主発酵の後、オーク樽で数か月から2年ほど熟成され、その間に乳酸菌や酢酸菌が働いて独特の酸味が生まれます。さらに、樽からはカラメルやタンニンなどの成分が抽出され、複雑で奥行きのある風味を形成します。

深い赤褐色の液色に、プラム、レーズン、ダークチェリーのような果実味としっかりとした酸味が調和し、まるで赤ワインのような印象を与える個性派ビールです。

香りや風味の奥行きをより楽しむためには、ぜひ、ベルギーらしいチューリップ型のグラスでゆっくりと味わってください。

5. セゾンビール ─ 農家の知恵から生まれた一杯

ベルギー南部のフランス語圏・ワロン地方の農家が、夏の暑い時期の農作業の合間の水分補給に飲むために伝統的に作っていた「セゾンビール」です。

「セゾン」とはフランス語で「季節」を意味し、名前の通り、冬の農閑期に仕込まれ、夏に飲まれることを目的に作られていました。

当時は冷蔵技術がなかったため、夏まで品質を保つ工夫として、ホップやスパイスを多く加えて保存性を高めたり、乳酸発酵を取り入れたりと、各農家が独自のレシピで仕込んでいました。
生水が衛生的に問題のあった時代には、煮沸工程を経て雑菌の繁殖を抑えたビールが、安全な飲み物として重宝されていた背景もあります。

夏場の喉の渇きを癒やす目的で飲まれていたため、アルコール度数は比較的低めで、軽快な飲み口と爽やかな酸味、スパイシーな香りが特徴です。

かつては家庭での自家醸造が主流でしたが、現在ではクラフトビールの世界でも人気が高く、さまざまなスタイルのセゾンビールが楽しまれています。

6. ゴールデンエール(ブロンドエール)─華やかさと飲みやすさを兼ね備えた万能エールビール

まばゆい黄金色の輝きが美しいベルギービールが、「ゴールデンエール」。

元々ベルギーには「ゴールデンエール」というビアスタイルはなかったのですが、世界的に著名なビール評論家マイケル・ジャクソン氏がと名付けたことで知られるようになりました。

ピルスナーを思わせる軽やかな黄金色に、エールビールらしいフルーティーな香りと複雑な味わいを合わせもつブロンドエールは、麦芽のコクやホップの香りがバランスよく、クセも少なく飲みやすいため、ベルギービール初心者にもおすすめのスタイルです。

メロウストアで取り扱っている「ビア・デザミー」は、まさにこのゴールデンエールの王道。
爽やかな口当たりと深みのある味わいが両立しており、料理との相性も抜群です。初めてベルギービールを試す方にも、自信を持っておすすめできる一本です。

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まとめ──ベルギービール、その奥深き世界へようこそ

以上、ベルギービールを代表する6つのスタイルをご紹介しました。
その魅力は、なんといっても豊かな多様性にあります。フルーティーで親しみやすいホワイトビール、修道院の伝統を今に伝えるトラピストビール、酸味と熟成が生み出す複雑な味わいのランビックなど──それぞれが長い歴史と、地域や文化との深いつながりを背景に育まれてきました。

グラスの向こうに広がるのは、ベルギーという小さな国が誇る、大きなビール文化。
まずは、ビア・デザミーを入口に、あなた自身の“ベルギービールの旅”を始めてみませんか?

MELLOWは本格ワインのノンアルコールワインをオススメします!

デュク・ドゥ・モンターニュ ブリュット

デュク・ドゥ・モンターニュ ブリュット/750ml

メーカー / 
 NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
辛口でキレのある口あたり、まろやかな酸味。
アルコール度数 / 
0.0%

よりドライな口当たりのノンアルコール・スパークリングワインが欲しいという声に応える商品。青リンゴとレモンを思わせる爽やかな果実味に、まろやかな酸味。キリッとした口当たりに、爽やかなはじける炭酸。辛口タイプのノンアルコール・スパークリングワインです。

デュク・ドゥ・モンターニュ 製品

デュク・ドゥ・モンターニュ/750ml

カロリー / 
27kcal (100mlあたり)
メーカー / 
 NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
甘口
アルコール度数 / 
0.0%

ノンアルコールなのに、まるでシャンパンの味。本物のワインを醸造後、独自の脱アルコール製法で仕上げた本格的な味わいのノンアルコールスパークリングワイン。お酒が飲めない方や、妊娠・授乳中の方、ドライバーの方にも安心して楽しんでいただける商品です。

デュク・ドゥ・モンターニュ・ロゼ 製品

デュク・ドゥ・モンターニュ・ロゼ/750ml

カロリー / 
23kcal (100mlあたり)
メーカー / 
 NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
やや甘口
アルコール度数 / 
0.0%

本物のワインを醸造後、独自の脱アルコール製法で仕上げた本格的な味わいのノンアルコールスパークリングワイン。ロゼは、輝くようなサーモンピンクの愛らしい色合い。華やかなアロマの香りも豊かなエレガントな商品です。

ヴィンテンス・シャルドネ(白) 製品

ヴィンテンス・シャルドネ(白)/750ml

※ボトルデザインをリニューアルしました
カロリー / 
20kcal (100mlあたり)
メーカー / NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
やや辛口
アルコール度数 / 
0.0%

ブルゴーニュ地域を代表する品種のシャルドネを使用しています。ブドウの品種にこだわり醸造したワインからアルコール分だけを取り除いたノンアルコールスティルワイン。シトラスの香りと複雑味のある豊かな味わいをお楽しみいただけます。鶏肉などの白身肉や魚の料理と相性がよいタイプです。

ヴィンテンス・メルロー(赤) 製品

ヴィンテンス・メルロー(赤)/750ml

※ボトルデザインをリニューアルしました
カロリー / 
20kcal (100mlあたり)
メーカー / 
 NEOBULLES(ネオブュル)社 ベルギー
味わい / 
やや辛口
アルコール度数 / 
0.0%

ボルドー地域を代表する品種のメルローを使用しています。ブドウの品種にこだわり醸造したワインからアルコール分だけを取り除いたノンアルコールスティルワイン。フルーティーながらコクがあり、ブルーベリーの風味も感じられます。赤味の肉やチーズと好相性です。

Thanks for your reading!