ワイン好きが知っておきたいチーズの中毒性
実は最近、アメリカで面白い研究発表が公開され、世界中で話題となっています。
それはミシガン大学とアメリカ国立医学図書館の研究です。
研究は食物依存症に関する調査で、500人の被験者に食物依存症テストの「Yale Food Addiction Scale」を実施しました。
テストの結果から、被験者が食物依存症の条件を満たしているかどうかを調査。
すると、一部の被験者が食物依存症の条件を完全に満たしており、大多数の被験者も何かしらの食べ物に対して「食べたい」という願望を抱いたり、「食べ出すと止まらない」食べ物がある、と回答したことが明らかになりました。
最も中毒性のある食べ物がピザだった
さらに試験後に、5種類の食べ物を用意して依存度を調査したところ、最も依存症が起こりやすい食べ物がピザという結果になりました。
結果的には、加工度の高い食べ物には中毒性があり、食物依存症を引き起こす可能性を見出す研究となりました。
そして、チーズが第10位にランクイン!
中毒性のある食べ物1位に輝いたピザ。実は、ピザってチーズが使われていますよね。
そして、なんと、7位にはチーズバーガーがランクインしています。
そして、極めつけは、第10位がチーズ。
ちなみに、2位チョコレート、3位チップス、4位ケーキ、5位アイスクリーム、6位フレンチフライ、これらが自棄食い、暴食の定番であり、中毒性・依存性が高いことは予想がつきますよね。
ピザ好きの多くが「チーズ中毒」になっていることも判明しています。
脂肪と砂糖の組み合わせが中毒性を生む!?
脂肪と精製砂糖の組み合わせは中毒性があるということです。
チーズバーガーは、チーズバーガーのケチャップソース、具材の味を引き出すためのバンズなどにも砂糖が使われています。
脂質が多いチーズとハンバーガーのコラボ、中毒性が高いのは頷けます。
ピザが1位になったのは、具材と味付けの多さもありますが、ピザを食べる機会というのは、ホールで頼む方が多いと思います。
必然的に、食べる量が増えてしまうため、依存的になってしまうと予想することができます。
チーズを含んだ「悪魔のトースト」
以前、世界中のSNSで「悪魔のトースト」がシェアされ、拡散し、話題になりました。
悪魔のトーストは、食パンに、チーズと上白糖を乗せて焼くだけです。
なぜ、「悪魔のトースト」と呼ばれたのかというと、食べたら抜け出せない、病みつきになる味わいだからです。
この悪魔のトーストは、ミシガン大学とアメリカ国立医学図書館の研究を見事に踏襲した中毒性のある手本のようになっていますね。
ワインとチーズのマリアージュなら、ゆっくり、少量を味わえる
お酒の時間、食事の時間をゆっくりじっくり優雅に演出してくれるのがワインですよね。
ワインがあれば、食べ物をがつがつ、素早く、がぶがぶと食べることもなくなります。
チーズそのものを少量で味わうようにすれば、中毒性を抑えることもできます。
ピザやチーズバーガーはワインよりも中毒性が高くなるという研究結果が出ていますから、チーズカレー、チーズカツ、チーズ入りビーフシチュー、チーズフォンデュ、チーズリゾットも同じく、食べ過ぎないことが大切です。
特にアルコールを飲んでいるときは、胃液の分泌量を増やして消化を促す作用があり、食欲を増進させます。
チーズをトッピングし過ぎた料理をばくばく食べてしまう可能性があります。
最後に:何事もバランスです
宅飲みの場合、作り置きのつもりで大量に作った料理を、つい食べてしまう可能性もあります。
ビールなどに含まれる炭酸ガスや苦味成分ホップは、胃壁を強く刺激するので食欲増進効果が高いと言われています。
また、アルコールは脳の緊張をほぐす作用もあり、リラックスと高揚感で、食欲が増すことも予想されます。
チーズをふんだんに使った料理を食べるときは、一度に食べる量をきちんとコントロールしましょう。
そう考えると、やはり、チーズ単品をワインと一緒に味わうようにしましょう。
作り置き、買い置きはぜずに、「つい食べてしまう」という状況を作る可能性をそもそも無くすことが大切です。
チーズだけでなく、すべての食べ物はバランスです。
ワインもバランスが大事です。
ぜひ、今回の記事を通して、暴飲暴食、爆飲み・爆食いしていたと感じていた方は、普段のバランスを振り返ってみて下さい。