土でワインの味が変わる!?6つの土壌とワインの関係
ワインの原材料と言えば、ブドウ。当たり前の話ですが、良いブドウこそ、良いワイン造りの基本になります。
ブドウの木は、痩せた土壌の方が育つとされ、良質なワインは水分と栄養がほどほどにある不毛の地から生まれやすいとされています。土壌の性質によって、ワインの味わいにも変化が出てくるのです。
そこで今回は、土壌の性質とワインの味わいの関係について、説明していきたいと思います。
1、粘土質の土壌で育ったブドウからできるワイン
厚みがあり、脂っぽくてタンニンが豊富なワインになります。
2、石灰質の土壌で育ったブドウからできるワイン
エレガントで爽やかな酸味のある繊細なワインになります。
3、片岩質の土壌で育ったブドウからできるワイン
片岩質は、薄くはがれやすい構造をもつ結晶質の変成岩の総称です。ミネラルが豊富ですっきりとした味わいのワインになります。
4、花崗岩質の土壌で育ったブドウからできるワイン
花崗岩(かこうがん)は、粗い粒で、粒のそろった岩石で、主に石英・カリ長石・斜長石・黒雲母(くろうんも)からなります。柔らかでバランスの取れた、香り高いワインになります。
5、泥灰岩質の土壌で育ったブドウからできるワイン
泥と灰と岩のイメージ通り、しっかりとした力強いワインになります。
6、火山岩質の土壌で育ったブドウからできるワイン
火山の噴火からイメージできるように、スモーキーな香りを帯びた深みのある味にワインになります。口の中で長い余韻を楽しめるのが特徴です。
最後に
以上、土でワインの味が変わる!?6つの土壌とワインの関係について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
ワインは奥深く、学べば学ぶほど面白いですよね。ブドウの木は栄養を求めて、地中の奥の奥へ根を伸ばして、地表から数メートルのところまで、値を張り巡らせます。
だからこそ、地表の土壌よりも、地中の中の土の栄養が大切で、ブドウの根がしっかりと張り付く母岩が重要になります。
土壌の知識を使う場面は少ないかもしれませんが、こうした記事を読むことで、ワインに対するリテラシーも高まっていきます。ぜひ、今回の内容も参考にしてみて下さい。