ワインの産地で有名な県の観光大使も認めたノンアルコールワイン
場を大事にする日本人に、うれしい”デュク・ドゥ・モンターニュ”
落語をはじめ、ラジオDJやスポーツの実況など、しゃべりの世界でマルチに活躍する高杉’Jay’二郎(三枝亭二郎)さん。都会の喧噪を離れて山梨県内に移住して、山梨県から「やまなし大使」を委嘱されていることもあり、山梨県産のワインにも詳しいです。
なにしろ山梨県のワインは、全国の4割も占めているのだから、フランスで言えば「ボルドー地方の大使」みたいなものでしょうか。
その二郎さんに、ノンアルコール・スパークリングワインの“デュク・ドゥ・モンターニュ”を試してもらいました。 ドキドキの感想は、いかに!
二郎さん これですか、噂のノンアルコール・スパークリングワインは。見たところ、まったくノンアルコール飲料だとはわからないですね。 なるほどラベルをよーく見ると、「SANS ALCOOL」と書いてありますね。 って、これ「ノンアルコール」のことですよね。(笑) シールも留め金も、まったくスパークリングワインではありませんか。
「どこから見ても、スパークリングワインだな」
――まあ、開けてみてください。
「まず、キャップシールをはずして、と」
二郎さん ほんとに本格的ですね。さあ、どうだ。
「スパークリングは、この緊張感がたまらないね」
ポンッ!
二郎さん いやぁ、この ポンッ! がいいですね。でも、大事なのは味ですよ。口に入るものですからね。雰囲気だけじゃね。おいしくなくちゃ。
――いかがですか。
二郎さん うん。おいしいと思う(と、重々しく)。もったいつけて言ってみたけど、これ、おいしいですよ!スパークリングワインの味ですよ。あ、そう。アルコールの入ったワインから、アルコールを抜いているわけね。ブドウもワイン用の品種。なるほどね。 ワインらしく味を合成しているわけじゃなく、ほんとうのワインだから、この味なのね。
「おぉ、これでノンアルコールか」
――二郎さんは、かなりお酒を召し上がるんですか。
二郎さん 落語家というと、日本酒をガンガン飲んでいるイメージがあるみたいなんですけどね、実は私、それほど強い方じゃないんですよ。
落語家仲間にもぜんぜん飲めないっていう人もいるんですけど、みなさんがもっているイメージってあるじゃないですか。
ひとつ高座が終わると、「まあ、まあ、ご苦労さん」とかいってお酒を注がれたりするんですが、その後で次の仕事に行かなければならないときなんか、困ったなぁって。
そんなとき、乾杯だけおつきあいして、「それじゃ、私はこれで」ってデュク・ドゥ・モンターニュを出したら、その場も崩れないし、それより逆に「俺にも飲ませろ」って取られてしまうかもしれませんね。
――「仕事ありますから」と言ってペットボトルのお茶を飲まれたら、しらけてしまいますからね。
二郎さん 師匠も常々「人の気持ちをよく読め」と言うんですが、見た感じ、場の空気をつぶさないというのは大事ですね。これならボトルに雰囲気があるから、お酒を飲んでいる人の中に入っても、まったく違和感がありません。
それに、まずきゃしょうがないけれど、おいしいですからね。
私、人の家に呼ばれたときに手みやげに地元・山梨のワインを持っていくことが多いんですけど、お酒を飲まない家に行くときにいいものがなくていつも困っていたんですよ。でも、これならしゃれてますね。
持っていって、みんなで「ポンッ!」って開けるのもいいし、アルコールワインとボトルを並べていてもわからないですからね。いい意味で、見過ごしてしまいます。
すぐに飲まなかったとしても、後でなにかのお祝い事かなにかで開けてもらえたら、きっと喜んでもらえるし、持っていった方もうれしいです。
「これは喜ぶ人、多いんじゃない?」
――どんな人に薦められますか。
二郎さん サラリーマンの方でも、午前中に大きな仕事が取れて、お昼にいつもよりちょっと張り込んだおしゃれなランチ食べちゃえ! というような時ってありますよね。そんな時に「仕事中だから」ってお茶やジュースでランチするんじゃなくて、これなら「やった!」って気分が出ますよね。
リッチな奥様のママランチでも「幼稚園のお迎えがあるから」って飲めなかったりするけど、この雰囲気が味わえたらより楽しくなるんじゃないですか。
それから、山梨に住んで思うんですけど、車社会だと仲間で飲みに行く時にもいつもひとりはハンドルキーパーといって、お酒飲めないんですよ。なんか、飲み会の席でもひとりいじけてる感じでね。ジャンケンとかで負けるとなるんですけど、これがあったら、自ら進んでハンドルキーパーに名乗り出ちゃうかもしれませんよ。
なにしろ、アルコールを召し上がらない人でも、おいしく食事をいただける飲み物があるということがいいですね。
「一仕事終えて、ホッとしたとき飲みたいね」
――では最後に、謎かけをひとつ……
二郎さん そうですねぇ。 デュク・ドゥ・モンターニュとかけまして、プロレスラーと解きます。
そのこころは、
よわくない よぉわない よわない!
お後がよろしいようで。
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高杉’Jay’二郎(三枝亭二郎)さん Profile
桂三枝改め六代文枝に入門して修行。その後、ハリウッドに留学しハリウッド映画でのアクションコーディネーターや日本語コーチなどを経験。帰国後は俳優、声優、ラジオDJ、スポーツ実況など多彩な活動を行う。2011年に師匠から一門で初めて名前を亭号にもらい、三枝亭二郎として「ラジオ的落語」、「宅配落語」など新しい落語家像を実践している。2009年に山梨にIターンし、「やまなし大使」にも任命されている。