ノンアルコール×和食の新体験|万博ベルギー館イベントレポート

近年、ノンアルコール飲料と料理のマリアージュは、アルコールを飲まない人にも“食と飲み物のペアリング”の楽しさを届ける、新たな食文化として注目を集めています。
去る6月10日(火)、2025大阪・関西万博のベルギーパビリオンにて、メロウストアを運営する湘南貿易と、ベルギーの世界的飲料メーカー・ネオブュル社がコラボレーションし、ノンアルコール飲料と和食のマリアージュをテーマにした特別イベントが開催されました。
今回は、そのイベントでの、創作和食とノンアルのペアリングによる新たな食体験の魅力をレポートします。
【目次】
◇マリアージュとは?
◇湘南貿易とネオブュル社が提案する、新しい乾杯スタイル
◇創作和食とノンアルドリンク、五感のマリアージュ
◇まとめ ノンアルコール マリアージュがもたらす豊かさ
◇イベントで使用されたノンアルコールアイテム
◇マリアージュとは?
「マリアージュ」とは、料理と飲み物を組み合わせて、お互いの風味を引き立て合うペアリングのこと。これまでは主にワインと料理の組み合わせが注目されてきましたが、近年はノンアルコール飲料によるマリアージュも注目を集めています。
健康志向や飲酒を控えるライフスタイルの広がりとともに、ノンアルコール飲料の品質やバリエーションも飛躍的に進化。今や、単なるお酒の代替品ではなく、味わいを楽しむための一つの選択肢として、新たな食体験を生み出しています。
◇湘南貿易とネオブュル社が提案する、新しい乾杯スタイル
今回のイベントは、湘南貿易とネオブュル社が、2025年大阪・関西万博のベルギーパビリオンにてゴールドスポンサーを務めていることを背景に実現しました。
イベントのテーマは、「いのち(LIFE)に酔う Not drunk, but deeply moved」。
“酔う”という行為は、アルコールによる一時的な作用ではなく、命の震えや心を動かす深い感動そのもの。そんな価値観を届けるための、新しい乾杯スタイルの提案です。
イベントでは、ベルギーパビリオンに約150名のゲストが集い、和食とネオブュル社のノンアルコール飲料のマリアージュに酔いしれました。
料理は、創作和食の名店「銀座稲葉」店主の稲葉正信氏が監修。トリュフやフカヒレなどの従来の和食にはない素材を柔軟に取り入れ、「温故知新」と「融通無碍」を信条に、既成概念にとらわれない革新的な和食を創造し続ける現代の名匠です。
また、ドリンク類はHOTEL THE MITSUI KYOTOで飲料副部長兼シェフソムリエを務める小林洋平氏が監修し、稲葉氏の遊び心のある独創的な和食との絶妙なマリアージュを演出しました。
◇創作和食とノンアルドリンク、五感のマリアージュ
それでは、今回のイベントで公開された、稲葉氏が監修した4皿の創作和食と、ネオブュル社のノンアルコール飲料とのマリアージュを紹介します。
【一品目】蛤天ぷら 香味野菜を添えて × デュク・ドゥ・モンターニュ プレステージ ブラン・ド・ブラン ブリュット

揚げたての蛤天ぷらに合わせたのは、ノンアルコールスパークリングワイン「デュク・ドゥ・モンターニュ プレステージ ブラン・ド・ブラン ブリュット」。
トッピングされた千切りミョウガの香味が初夏らしい爽やかさを添え、全体をバランスよく引き締める一皿に仕上がっていました。
軽やかな泡とキレのある酸味が、さっくりとした衣と蛤の旨味を引き立てながら、油の余韻を心地よく洗い流してくれます。
和の繊細さとスパークリングの爽快さが響き合う、素晴らしいマリアージュでした。
【二品目】うなぎ磯部巻き × モクテル「グローリア」

脂が乗ったうなぎの一皿に合わせたのは、モクテルの「グローリア」。
新発売のノンアルコールスパークリングワイン「プレステージロゼ」に、搾りたてのレモンとオレンジ果汁、さらに、ノンアルコールのレッドビターを加えた甘苦い味わいは、思わずアルコール入りと錯覚するほどの完成度を誇ります。
うなぎのコク、玉子焼きのまろやかさ、そしてキュウリの爽やかな食感という、三つの要素が織りなす磯部巻きに、レッドビターのハーブの香りが絶妙に絡み、複雑で奥行きのあるマリアージュを生み出しました。
【三品目】名物トリュフ蕎麦 × ビア・デザミー0.0

まろやかな半熟卵と、芳醇なサマートリュフの香りが一体となって広がる濃厚な「トリュフ蕎麦」。この一皿に合わせたのは、ノンアルコールビール「ビア・デザミー0.0」です。
蕎麦猪口に盛られた一口サイズの蕎麦には、うずらの半熟卵と甘口のそばつゆがとろりと絡み、まるで和風カルボナーラのような奥深い味わい。そこに、ビア・デザミー0.0のすっきりとした苦味と爽やかな飲み口が加わり、口の中をリセットしながらも、料理の余韻をしっかりと引き立ててくれます。
濃厚でクリーミーな蕎麦のコクと、ノンアルビールの軽やかさが見事に調和した、印象的なマリアージュでした。
【四品目】和牛叩き 雲丹和え × プレステージ ロゼ

マリアージュの締めくくりとして登場したのは、「和牛叩き 雲丹和え」。
小さく角切りにした和牛たたきで、胡麻油で和えた韓国風のご飯をおはぎのように包み込み、仕上げにウニをのせた贅沢な一品です。
この濃厚な料理に合わせたのは、ノンアルコールスパークリングワイン「デュク・ドゥ・モンターニュ プレステージ ロゼ」。
和牛の脂のコクと胡麻油の香ばしさ、そしてウニのとろけるような風味が重なり合う中、プレステージ ロゼの厚みある果実味がそれらをしっかりと受け止め、全体を美しくまとめてくれます。
重層的な旨みとロゼの華やかな存在感が響き合い、コースのラストにふさわしい印象深いペアリングとなりました。
【デザート代わりのモクテル】テッラコラーダ

また、4品のマリアージュを楽しんだ後には、南国を思わせるモクテル「テッラコラーダ」がデザート代わりに提供されました。
ノンアルコールの白ワイン「ヴィンテンス・オリジン テッラ・オーストラリア」にココナッツシロップとパイナップルジュースを加えたトロピカルな一杯が、食後の余韻を華やかに演出。和食とノンアルコールドリンクが織りなす新たな美食体験に、ゲスト同士の会話が弾む時間となりました。

和食とのマリアージュの終了後は、ベルギーの伝統料理が登場。牛肉を赤ワインと香味野菜で柔らかく煮込んだ濃厚な「フランドル風ビーフシチュー」や、ミートボールに甘酸っぱいソースをかけた伝統料理「リエージュ風プーレット」、ベルジャンフリッツ、今が旬のホワイトアスパラガスなどと共に、ノンアルコール飲料とベルギービールを楽しみながらの歓談タイムとなりました。
さらに、ベルギー文化大使としてベルギーパビリオンに招聘されて来日した世界的クラブDJ BachaによるエネルギッシュなDJパフォーマンスも加わり、料理・ドリンク・音楽が響き合う、五感で楽しむ特別な空間が生まれました。
◇まとめ ノンアルコール マリアージュがもたらす豊かさ
ノンアルコール マリアージュは、飲酒を前提としない新しいペアリング文化として、これからのライフスタイルに寄り添う大きな可能性を秘めています。今回のイベントでの創作和食との絶妙なペアリングは、多くの来場者に「アルコールがなくても、食の楽しみはこんなに深まるのか」という新鮮な驚きと感動をもたらしました。
「食と音楽と笑顔は、世界の共通言語」。
和食、ノンアルコールドリンク、そして音楽——今回のイベントは、言葉を交わさずとも心を通わせられる3つの要素が、日本とベルギー、それぞれの文化や価値観をひとつのテーブルで結びつけ国境や世代を越えて共鳴し合う、万博らしい国際的なマリアージュイベントとなりました。
私たち湘南貿易とネオブュル社は、こうした体験を通じて、「飲まない」という選択が自然に受け入れられ、尊重される社会の実現を目指し、これからもその価値を世界に向けて発信してまいります。
◇イベントで使用されたノンアルコールアイテム
ノンアルコール × 料理のマリアージュに興味を持たれた方は、ぜひ今回のイベントで使用されたノンアルドリンクをご自宅でもお試しください。
湘南貿易が運営する公式オンラインストア「メロウストア」にてお求めいただけます。
■ スパークリング(泡)
- デュク・ドゥ・モンターニュ プレステージ ブラン・ド・ブラン ブリュット(白・泡)
- デュク・ドゥ・モンターニュ プレステージ ロゼ(ロゼ・泡)※9月発売予定(リンク準備中)
■ 白ワイン(スティル)
- ヴィンテンス・オリジン テッラ・オーストラリア(白)
- ヴィンテンス・シャルドネ(白)
- ヴィンテンス・サングリナ・ホワイト(白・甘口)※9月発売予定(リンク準備中)
■ 赤ワイン(スティル)
■ ノンアルコールビール
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