風邪の時には卵酒?!ホントはどうなの、風邪の時のアルコール
日本では、風邪のひきはじめには卵酒が良いといわれていますね。
イギリスでは温めたラム酒に砂糖とバターを加えたホット・バタード・ラム、スコットランドではウイスキーに砂糖とレモンで甘みをつけたホットトディー、ヨーロッパ各国で飲まれている甘いブランデーの卵酒エッグノックなど、世界各地で風邪の民間療法としてホット・カクテルが飲まれています。
しかし、アルコールは本当に風邪の症状の改善に効くのでしょうか?
アルコールには抹消血管の拡張作用があり、適度な飲酒は体の表面の血流を良くします。お酒を飲むと、一時的に体がポカポカと暖かくなるのはこの効果。
そして、末端の血行が良くなると、熱が体から奪われて結果的に体温が低下しますが、体温の低下によって眠りが誘発されます。
また、アルコールは中枢神経の機能を低下させる作用があることも、お酒を飲むと眠くなってしまう理由です。
なので、風邪を引いて安静が必要な時に、温かいアルコールドリンクを少し飲んでさっと寝てしまうのは効果がありそうですね。
ただし、注意したいポイントも。
アルコールには血液中の抗利尿ホルモン(ADH)の分泌を抑制するため、利尿作用を持ちます。
お酒をたくさん飲んだ日、夜中にトイレに何度も起きてしまったという経験がある人は多いのではありませんか?
また、体内に取り込んだアルコールは、分解される途中でアセトアルデヒドという物質に変化しますが、このアセトアルデヒドは交感神経を刺激する作用があり、体を覚醒状態にしてしまいます。
「風邪に効くから~」と沢山のお酒を飲んでしまうと、むしろ深く眠れず、体が休まらないということになる可能性大です。
また、風邪薬を飲んでいる場合の飲酒も要注意です。
市販の風邪薬には、鼻水などを抑える目的で“抗ヒスタミン成分”が含まれていることが多いのですが、抗ヒスタミン剤の副作用である眠気、判断力・集中力の低下は、アルコールの摂取によって更に増強すると言われています。
薬を飲んでしまった場合は、アルコールを含む飲み物の摂取は我慢した方がよさそうですね。。
さて、風邪の民間療法の話に戻りますが、イタリアでは、なんと白ワインで作った卵酒を飲むそうです。
Mellow読者のワインファンの皆様、レシピをお教えしますので、ぜひ作ってみてくださいね!
【イタリア風・ワイン卵酒】
☆材料
・卵黄 2個
・砂糖・・・お好みで(大さじ1~2 程度)
・白ワイン大さじ4
☆作り方
全ての材料と水適宜を小鍋に入れよく混ぜてます。
コンロの弱火にかけ、焦げ付かせないようよく混ぜながら、とろみがついたら出来上がり。レンチンしてもOKです!
アルコールを控えている方は、湘南ワインのノンアルコールワイン・ヴィンテンス白でお試しあれ♪