【CAMBUSA(カンブーザ)YOKOHAMA】イタリアンな時をたいせつな人と~MELLOWなレストランvol.1~
その日の素材を生かしたメニューをプリフィックスコースでじっくり時間をかけて楽しむ
横浜駅西口の近くに、予約がなかなか取れないイタリアンがあるという評判を聞いて、やってきました。
その名は「CAMBUSA(カンブーザ)」。イタリア語で、船の食糧貯蔵庫という意味だそうです。港のイメージのある横浜で、おいしいものがいっぱい詰まっていそうで、期待感MAXです。
メニュー選びが最初のお楽しみ
夜は、2つのプリフィックスコース。プリフィックスというのは、コースの中のお料理が選べるスタイルです。
Aコースは、前菜 ピッツァまたはパスタ デザートまたはチーズ カフェ。
Bコースは、それにメインディッシュがつきます。
ちなみに、たくさん食べられそうにないけれどメインのお料理も食べてみたいという場合、ひとりはAコース、ひとりはBコースというのもありです。ちゃんと取り皿も用意してくれますよ。
前菜、ピッツァ、パスタ、メイン、デザートは、それぞれ6種類ほどの中から選べます。詳しくお料理の説明をしてもらえるのですが、そうするとよけいにどれもおいしそうで、迷ってしまいますね。メニューは、その日に入荷した食材をみて組み立てています。たとえば、夏も終わりのこの日のアンティパスティ(前菜)はこの6種。
・佐島産真ダコと夏野菜の“ガスパチョ”アッフォガート仕立て
・43℃の燻製八海山サーモン、インゲンのサラダ
・三重県尾鷲産ヒラメのカルパッチョ
・和歌山県産天然鮎のコフィ キュウリソース、小桃の酢漬けとクレソンのサラダ添え
・フォアグラ入りローマ風コッパ ピクルスとハーブのサラダと供に
・丹波の黒鶏のヴァリエーション(腿肉のハム、胸肉のツナ仕立て、砂肝のコンフィ・レバーペースト)
産地も入った素材、調理の仕方などから想像しながらメニューを見ていて、迷わないわけにはいきませんよね。どんなお料理が出てくるかと想像して、「あれもいい、これもよさそう」と選ぶ時間も、食事の楽しみのひとつなんです。
シェフはイタリアに6年間滞在し、エミリア・ロマーニャ地方を中心にイタリア全土の郷土料理を経験してきたので、素材からのインスピレーションも多彩なのでしょう。
「ただ、日々メニューが変わるので、この前食べたあれをまた、と言われると困ってしまうんですよ」
という悩みもお店側にはあるようですが、その日、その時の最高のメニューをいただけるのはなによりです。
パスタの説明では、「ピチはこれ、トレネッテはこれ……」、とパスタのサンプルを見せてくれるのも親切です。こういうサービスがうれしいですね。
いろいろな形のパスタをサンプルに見せて、メニューの説明が受けられる
素材の特徴を際立たせたお料理に、また来たくなる
ようやくオーダーして、飲み物はノンアルコールワインのロゼ・スパークリング「デュク・ドゥ・モンターニュ・ロゼ」に。まずは、乾杯! シュワシュワの泡と、ほんのりとしたピンク色が特別感を演出してくれて、テーブルが華やぎます。
この日、アミューズとして提供されたのは、カブの冷製スープ。そこから、前菜、ピッツァかパスタ(もちろん、ひとりはピッツァ、ひとりはパスタです!)、メインとお料理が続くのですが、ゆっくりしたペースで供されるので、おしゃべりをしながら、デザート、食後のお茶まで、心ゆくまで食事できます。どのテーブルを見ても、予約の時間からラストオーダーまで、お客さんの顔ぶれが変わることなくお料理を楽しんでいました。
食事全体に「イタリア料理」のイメージより軽めの印象で、おなかは満足するけれど苦しくなってしまうことはありません。オイルの使い方とか、素材の処理の仕方に気を遣っているのではないでしょうか。女性にとっては、そこ、とっても重要です。
産地まで厳選した素材をていねいに生かしていて、肉にしろ野菜にしろ、持ち味をさらに高めているのはプロの技。ここが家庭料理でまねできないところです。
どのお料理もそれぞれに工夫が凝らされているのですが、中でもピッツァのおいしさが特別に感じられました。
そこでピッツァ生地の秘密を尋ねてみると、粉のこと、生地の発酵のこと……、教えていただけました。でもそれは、ナイショ。まず、ピッツァのおいしさを確かめてからの方がいいですよ。
ひとつだけお教えすると、石窯で焼いています。薪の火で焼かれたピッツァは、焦げたところが香ばしく、分厚くないのにモチッとした弾力があり、表面がパリッとしっかりしていて、生地の味わいがいいんです。
これだけでも大満足間違いなしですので、乞うご期待です。気の合う友達や恋人、家族と、すばらしい食事の時間を過ごしてください。
前菜のひとつのガスパチョ。冷製らしくさっぱりしているのにコクがあって、パンとの相性がぴったり
ピッツァは、マルゲリータにプチトマトをプラスした「アル フィレット」。生地の味わいがいい
メインに選んだのは「夏鹿シキンボのロースト、あおもりカシスのソース」。あっさりした赤身肉に、甘みと酸味のきいたソースがよく合う
マネージャー 井上容憲さんから
ここでは毎日メニューが変わるので、おいでいただく度に新しいお料理との出会いがお楽しみいただけます。そのため、リピーターのお客さまが多いのがありがたいです。
ただランチや週末など予約が取りにくくなっているのが、申し訳ないです。ご予定が決まったら、早めにご連絡ください。
CAMBUSA YOKOHAMA カンブーザ 横浜
MENU
Menu Degasfazione A 4860円
Menu Degasfazione B 7020円
(テーブルチャージ、パン代、奉仕料として+10%)
INFOMATION
TEL:045-512-8882
住所:横浜市神奈川区鶴屋町2-11-2
ランチ 11:30~15:00(L.O.13:30)
ディナー 18:00~23:00(L.O.21:30)
定休日 月曜(祝日の場合は変更あり)
JR横浜駅西口から徒歩5分