「できる人はワインにハマる」のはなぜか?できる人ワイン論の本質とは?
自己啓発本的言説で、「なぜ、仕事ができる人はなぜワインにはまるのか?」や「なぜ、一流の人はワインにハマるのか?」という言われ方があります。
そもそも、ワインを趣味として成立させるためには、多大な資金が必要なので、仕事が出来る人や一流になり得た人でないと、ワインとの時間を網羅できないという点はあります。
しかし、MELLOWでは、「高いワインを飲まなくても、ワインを趣味で手軽に楽しむ方法」という記事をアップした通り、ワインの楽しみ方は人それぞれであって良いですし、断続的に楽しめ場良いと思っております。
ですが、今回はワインに没頭する人が「仕事ができる」「一流である」としたら、そこにはワインのどんな要素が関係しているのかについて掘り下げていきたいと思います。
ワインの持つ奥深さと複雑さは、まさに終わりなき旅。果てがないから、刺激は持続する
ワインの知識は無限に広がっています。その無限な広がりがゆえに、突き詰め放題です。探求をどこまでも細かく掘り下げることができます。仕事ができる人、一流と呼ばれる人は、言ってみれば、「プロフェッショナルなことに突き詰めてハマることができる人」と言えます。
だからこそ、ワインの難しさがむしろ、仕事ができる人や一流の人にとっては、楽しさに繋がっていると言えます。
仕事ができる人や一流の人は、その経験値から、物事の見通しを立てることが非常に上手です。それに初めから見通しが立つのようなもの物事を楽しいとは思いません。見通しの中で考えていることと、実際にトライしたことが近似的であると、刺激になり得ないからです。
ワインの世界というのは、見通しが立たない範囲を多く含んでいるからこそ、何かで成果を上げている人たちは、手に取って極めたくなる分野なのかもしれません。
深く繊細な感覚を共有できるコミュニケーションツールとなるから
例えば、自分の好きなものを相手に紹介して、相手が強く共感してくれたら、とても嬉しいですよね。それが分かりやすいものではなく、もっと複雑な、もしかしたら、自分だけが感じているような極地の類を、相手が理解してくれたら、もうそれは深い部分で分かち合えたようなものです。
そして、ワインの複雑さは、私たちが深い価値観を示し、深い価値観を共有し合う飲み物と言えます。ワインは1つ1つに個性があります。ワインを語ることは、自分の個性を語ることです。相手が勧めてくれたワインを知ることは、相手の個性を知ることに繋がります。
また、その場で出された料理とのマリアージュも考え、相手のことを考えながら、ワインを共有することで、お互いが深く関われる時間を演出できます。
ワインは言ってしまえば、深く繊細な感覚を共有できるコミュニケーションツールなのです。
作り手の大変さが心を打つから
ワインを作り出すには、自然といかにうまく向き合っていくか、自然との付き合い方が重要になります。ブドウを育てるところから、熟成に至るまで、いわば、職人の愛と根性と技術が必要になります。そして、ワインの味わいは、千差万別で、作り手の愛と根性と技術をとても感じることができます。
そうしたプロフェッショナルで個性のある味わいがあるからこそ、仕事ができる人や一流の人も、単なる飲み物を超えた存在として、ワインを愛していると言えます。
いわば、美味しいワインと出会うことは、自分たちの仕事や人生を励ましてくれているように感じるのです。
最後に
今回、ワインにおいて「複雑」というワードが頻出しましたが、ワインを楽しむ、ワインにハマることにおいて、このワイン持つ複雑さとどのように向き合うのかが、この点がポイントだと思います。
複雑さを煩わしさだとか、理解しがたさと感じる方は、ワインを楽しみにくいとも言えます。逆に、今の自分にとって、複雑なことは、何か自分の知らない含みや気付きがあると思い、そこに深く接してみようというマインドの方は、ワインの世界の広がりの中で、とても優雅に踊ることができるはずです。
1つの物事に対して深慮を楽しめる人は、仕事でも任された分野でも、物事を極めやすいため、ワインとマッチングするということです。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。